2005年07月29日

WindowsVistaと新しい日本語フォントMeiryo

日本語版Windowsの標準フォントといえばリコー製のMSゴシックとMS明朝です。
2ちゃんねるでも多用される顔文字『アスキーアート』は
MS P ゴシックの12ptが標準環境となっています。

アスキーアート - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88

Windowsに標準で搭載されているため家庭やオフィスなどで当たり前の様に
使われているMSゴシックやMS明朝もMS以外の環境では縁のないフォントです。
MSのフォントを使えない環境でも2ちゃんねるのアスキーアートをずれないように表示するため、
文字幅をMS P ゴシックと同じにしたフォントを作成した人達が存在します。

モナーフォント
http://monafont.sourceforge.net/

Windowsには標準で多数のフォントが搭載されていますが、その大半は欧文フォントです。
フォント作成は基本的に一文字一文字をデザインして
それをデータ化するという手順で行われます。
数字のみなら0123456789の10文字、
アルファベットの大文字はAからZまでの26文字、小文字を加えればさらに26文字、
これだけで10+26+26=62文字分のデザインを作成する手間がかかります。
アルファベットと数字と記号のみのデータだけで完成する欧文フォントは
どんなに多くても数百文字のデザイン作業で完成するためか
世界中で無数の作品が発表されています。
その中には無料で配布されているものも少なくありません。
ところが日本語フォントには数字やアルファベットに加えて、
ひらがなやカタカナ、そして漢字という大きな壁が存在するのです。

JIS規格(日本工業規格)で定められている第1・第2水準漢字6355文字は
長い間日本のワープロやパソコンの標準環境として使われてきました。
さらに、日常用いられているのに第1・第2水準漢字では表示できない文字を
補うため補助漢字や第3・第4水準漢字などの追加が進められています。
ここまでカバーしようとすると全体の文字数は軽く10000文字を超えます。
文字数だけで考えても既に欧文フォントとは比べ物にならない手間を
覚悟しなければならないのに加えて、漢字は字形が複雑であるため
一文字あたりのデザイン時間も欧文フォントより余計にかかってしまいます。

パソコンや携帯電話などの画面上に日本語を表示させるために
規格の全ての文字を網羅するだけでも既に大変な作業なのですが、
出版物等に用いられるフォントには量だけでなく質も求められます。
商業デザインで用いられるフォントは高価な商品です。
例)
モリサワOpenTypeフォント
http://www.morisawa.co.jp/font/info/list_otf.html

マイクロソフトはこれまで標準フォントの質にあまり拘ってきませんでした。
Windowsの代は変わろうとも標準の日本語フォントとして
MSゴシックとMS明朝が用いられ続け、WindowsXPで導入されたClearType機能も
フォントのデザイン自体を変更するものではなく、
ドットのギザギザを目立たなくしただけに過ぎませんでした。

新しいWindowsであるVistaはJISの新規格であるJIS2004対応となり、
日本語フォントとしてMSゴシック、MS明朝と共に
新規開発したMeiryoが搭載される事が決まっています。

 マイクロソフトは29日、JIS X 0213:2004(以下、JIS2004)に対応した
 新日本語フォント「メイリオ」を、2006年リリース予定の次期OS
 「Windows Vista」に搭載すると発表した。
 あわせて、これまで搭載されていた日本語フォントの一部でもJIS2004に対応する。

 メイリオは、本文用レギュラーと見出し用ボールドの2つのウエイトで構成される
 サンセリフ系(角ゴシック)フォントファミリーで、
 「ClearType技術を最大限に駆使した最初の日本語フォント」(マイクロソフト)
 だという。デザインは河野英一氏、マシュー・カーター氏、
 株式会社シーアンドジイが担当した。マイクロソフトでは
 「特徴は和文と欧文とを違和感なく調和させて組むことができること。
 特に横組み文章を読みやすくするため、和欧文字間の比較サイズ、
 黒み、並び具合、字間スペースなどを調整した」としている。

Windows VistaにJIS X 0213:2004対応の新日本語フォント「メイリオ」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/07/29/8621.html
スクリーンショット
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/15590-8621-4-1.html
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/15592-8621-4-2.html

 メイリオは画面上で見ても印刷しても極めて明瞭で読みやすく、
 広い用途に適した新世代のサンセリフ系(角ゴシック)フォントです。
 特に液晶画面上の可読性を極限まで追求しました。ふところが広く、
 バランスの良いスタイルは小さな文字サイズでも鮮明に読むことができますし、
 大きな文字サイズでは迫力あるディスプレイ効果を発揮します。
 メイリオは単独の欧文フォントとしても、美しいスタイルを持ち、
 複雑な欧文組版にも対応できる完成されたフォントですが、
 和文フォントとしての最大の特徴は、和文と欧文とを違和感なく
 調和させて組むことができる点です。特に横組み文章を更に読みやすくするため、
 和欧文字間の比較サイズ、黒み、並び具合、字間スペースなどが巧みに調整されています。
 また今回、レギュラーと十分にウェイト差を持つ見出し用ボールドを追加したことで、
 メリハリのあるレイアウトを構成することができるようになりました。
 メイリオは、和文と欧文を含む膨大な文字セットで構成され、完全にスケーラブルで、
 どのように組んでも読みやすいアウトライン・フォントとして、
 あらゆる種類の情報交換や印刷・出版の用途に適しています。

Windowsの次期バージョンWindows Vista(TM)において日本語フォント環境を一新
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2353

日本語の文章の可読性を重視したとされているMeiryoの試みは、
果たしてWindowsのデスクトップ環境を大きく変えるきっかけとなり得るのでしょうか。


Windows@2ch掲示板
http://pc8.2ch.net/win/
DTP@2ch掲示板
http://that3.2ch.net/dtp/


タグ:ニュース
posted by 三葉虫是政 at 20:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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